手を使って乞うのだ
誰にも触れさせはしない
閉鎖的空間

錠を落とす瞬間
細胞壁を破る

既に褪せた記憶
この脳裏に映る総てを
記憶と呼びたくない

軋む骨に
何を願う事も無かろう

全ては自らの意志
煌めく瞬間に
死にたいと思う

もう足など
不要かもしれぬ

真っ暗の中で
怯えてるほうが
良いかもしれない

煌めく
意志に反する

アナーキーに生きる
孤独の深淵
まだ寿命がある

孤独に怯える
渇望してゐるのだ

煌めく瞬間の渇望
でもまだ孤独を知らない
幼い脳は水分のみ欲する


070605