朝露の中で咆哮

怒りが眼を刔る
澄み切った意識の上で
振り下ろす
後悔も何もない

無意識が指す方向

銃弾が頭を貫けば
全部葬れるのに
間違いも正解も
全部遺してゆけるのに

明るい路地裏で彷徨

何を傷つけても
何も救われなかった
何が正しいのか
何に縋ったのか

離れても消えない宝幸